困ったときに相談できる医療スタッフの役割

病院の取り組みや体制について

心不全の治療は、さまざまな医療スタッフが参加するチーム医療で進められます。患者さんが困ったときに相談できる各種サポート内容をご紹介します。

チーム医療とは?

心不全が悪化すると、体のつらさに加え、心理的、精神的なつらさ、生活における不自由さなど、さまざまな問題があらわれてくることでしょう1)

心不全にまつわる問題や悩みが生じたときに、自分ひとりで抱え込まず、その道の専門家に相談してみましょう。

心不全の治療を行っている病院では、医師、看護師、薬剤師のほか、臨床心理士、理学療法士、臨床工学技士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなどの専門スタッフがチームを組み、「チーム医療」として連携を図りながら、患者さんやそのご家族のサポートを行っています2, 3)

ご自身の病気で何か困ったことがあれば、いつでも「チームスタッフ」のサポートを得ることができます。

どんな手助けをしてもらえるの?

医師、看護師、薬剤師の役割はご存じの方が多いと思いますが、その他の専門スタッフについてはご存じない方もいることでしょう。

それぞれの専門スタッフは、高い専門知識や経験があるため、適切なアドバイスや情報を患者さんやそのご家族に提供することができます。相談することで、自分ひとりでは対処できなかった問題でも、解決の糸口を見つけることができるかもしれません。

各専門スタッフに相談するにはどうすればいいの?

入院、または通院されている方ならば、まずは医師や看護師へ相談してみるとよいでしょう。どこでどのように相談できるのかを教えてくれるはずです。

相談する内容については、心不全にまつわることならば何でも構いません。例えば、入院して医療費が想定以上にかかってしまい支払いが心配なときは、医療ソーシャルワーカーに医療費の自己負担を軽くする方法はないか、など聞くことができます。高額療養費制度が利用できるなど、親身に相談にのってくれることでしょう。

今、心不全のことで気になることがあるという方は、迷わず病院へ行き相談してみましょう。

病院の取り組みや体制について

2) より参考

【参考】

  1. 1)

    一般社団法人 日本循環器学会/ 日本心不全学会:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版). p17, 29-30, 114
    https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_d.pdf(2022年10月20日閲覧)

  2. 2)

    一般社団法人 日本循環器学会/ 日本心不全学会:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版). p104
    https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_d.pdf(2022年10月20日閲覧)

  3. 3)

    一般社団法人 日本心不全学会:心不全手帳(第3版),2022.
    http://www.asas.or.jp/jhfs/topics/files/shinhuzentecho/techo3_book1_katamen.pdf(2022年11月15日閲覧)

POINT

ひとりで抱え込まずにチーム医療を活用して、
質の高い心不全の治療を受けましょう。

チェックシートで心臓の状態をまずは確認してみましょう

心不全の治療を行っている病院では、医師や看護師、薬剤師をはじめとしたさまざまな専門スキルをもったスタッフが医療チームを組んで治療にあたっていることをご紹介しています。困ったことがあったら、その内容に応じたスタッフのサポートを得ることができます。