さまざまな形で現れる心不全の症状
体調が優れない、いつもと違う。その症状、もしかしたら心不全の症状かもしれません。
心不全では、心臓のポンプ機能が低下することにより、「心臓が全身に血液を送り出せないことによる症状」や「心臓が血液を受け取れないことで体に血液が滞ることによる症状」が出現します1)。
疲れやすい、だるい
手足の冷え
日中の尿量・回数の減少
夜間の尿量の増加
もの忘れが多くなった
心臓が全身に血液を
送り出せないことによる症状
息ぎれ
体を起こさないと呼吸が苦しい(起座呼吸)
むくみ
体重が急に増える
食欲がなくなる
心臓が血液を受け取れないことで
体に血液が滞ることによる症状
心不全は、早く見つけて早く治療を始めれば、進行を遅らせることができます。そのために、日ごろから体調の変化に注意してください。
初期の心不全では、安静にしていれば症状はほとんどありません。また、気になる症状があっても、知らず知らずのうちに自分が楽なように活動を制限してしまうため、ご自身が症状を自覚しないままいることも多いといわれています。「いままでできていたことができなくなった」場合、それは心不全の症状かもしれません。坂道を上っただけで、「ハアハア」と息がきれたり、重い荷物をもって歩けなくなったりした方は要注意です。
安静にしていても動悸や息苦しさなどが出るようであれば、すぐにかかりつけ医や循環器内科医に相談しましょう。
なお、心不全の症状が悪化して、強い息苦しさを感じ、咳き込んだりするため横になれず、上半身を起こした状態で呼吸する「起座呼吸(きざこきゅう)」という状態になることがあります2)。このような症状がみられた場合には、ためらわずに救急車を呼んでください。
少しでも気になる症状がある方は、ぜひ「心臓のSOSかんたんチェックシート」をお試しください。たった1分で終わります。
【参考】
1) 一般社団法人 日本心不全学会:心不全手帳(第2版), 2018.
http://www.asas.or.jp/jhfs/pdf/techo_book_new1_katamen.pdf(2019年11月15日閲覧)
2) 山科 章:専門医がやさしく教える心臓病. PHP研究所, 2007.
POINT
気づきにくい心不全の症状に、注意。
「心臓のSOSかんたんチェックシート」でご自身の症状を確認してみましょう。
このページでは、気づきにくい心不全の症状をチェックできる「心臓のSOSかんたんチェック」をご紹介しています。
『心臓のSOS』は、ノバルティス ファーマ株式会社と大塚製薬株式会社が運営しています。