早期発見のために受ける心臓の検査
心不全の検査にはさまざまな種類があります。何のために行う検査なのかを正しく理解して臨みましょう。
循環器内科などの診療科には、心臓や血管に関する病気を専門にする医師がいます。
「循環器」とは、血液などの体液を体内で循環させる心臓を含む器官の総称です。
心不全の診断のために、医師は患者さんの自覚症状やこれまでの病歴などを診察で聞くほか、さまざまな検査を行って心臓の状態を調べます。
循環器内科では、主に以下のような検査が行われます。
レントゲン(胸部X線)1, 2)
心臓の形や大きさ、
肺に水がたまっていないかをチェックします。
心エコー(心臓超音波検査)1, 2)
心臓の形、大きさ、はたらきを調べ、心不全の原因や重症度、治療効果の判定に用います。
心電図1, 2)
不整脈があるかなど、心臓の状態を調べます。
血液検査1, 2)
心臓に負担がかかると分泌される
BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)というホルモンの量を調べ、心不全の診断や治療効果の判定に用います。
早めに心不全を見つけるためにも、循環器内科などの診療科を受診し、心臓を詳しく調べてもらいましょう。
【参考】
1) 一般社団法人 日本心不全学会編:急性・慢性心不全診療ガイドライン かかりつけ医向けガイダンス.ライフサイエンス出版, 2019.
2) 一般社団法人 日本心不全学会:心不全手帳(第2版), 2018.
http://www.asas.or.jp/jhfs/pdf/techo_book_new1_katamen.pdf(2019年11月15日閲覧)
POINT
循環器内科では、心臓の状態を詳しく知るために必要な検査を受けることができます。
このページでは、循環器内科などで受けられる、心不全の早期発見に必要な心臓の検査をご紹介しています。
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