高血圧や糖尿病の方のご家族に
あなたのご家族が、高血圧や糖尿病などをお持ちなら、心臓の状態を気にかけることが大切です。これらの病気は心臓にじわじわと負担をかけるもので、やがて全身に血液を送る心臓のポンプ機能が弱まる「心不全」という病気のリスクになります。
実は高血圧や糖尿病の方は、心不全のリスク状態の「ステージA」だとされています。
心不全の発症を予防するために、まずはこれらリスクとなる病気の治療を継続することが大切です。
心不全には、息ぎれやむくみなどの症状があります1)。
例えば「最近、階段を上る時に息が切れてつらそうだ」。そんな様子の変化にいち早く気づき、循環器内科などの専門医に相談することが重要です。
心不全の症状は、ご本人さえも自覚せずに見過ごされることが多いといわれています。心不全はだんだん進行し、生命を縮める病気です。そして高齢の方に多く、2020年には日本国内の患者数が約120万人に達するといわれる2)身近な病気です。
早期診断・早期治療のために、ご家族の心臓のSOSが出ていないか、まずは症状をかんたんチェックしてみませんか。
そして気になる症状がある場合には、早めに専門医のいる循環器内科などを受診するように勧めてあげてください。一緒に医療機関に行くのもよいでしょう。
【参考】
1) 一般社団法人 日本心不全学会:心不全手帳(第2版), 2018.
http://www.asas.or.jp/jhfs/pdf/techo_book_new1_katamen.pdf(2020年1月29日閲覧)
2) Okura Y, et al.: Circ J. 72(3), 489-491, 2008.
POINT
親御さんが心不全かも?!と思ったら、早めに専門医へ相談を
チェックシートを使って親御さんに当てはまる項目がないかチェックしてみませんか?
1分でわかる
1
健康診断あるいは担当医から以下を
言われていませんか?
2
つぎのような症状がありませんか?
【選択結果】
0つ
チェックが各2つ以上当てはまる方は、
専門医のいる循環器内科に相談しましょう。
監修:かわぐち心臓呼吸器病院
内科統括部長・循環器内科部長 佐藤直樹先生
このページでは、親御さんを心不全から守るために「知っておいてほしい3つのこと」をご説明しています。
『心臓のSOS』は、ノバルティス ファーマ株式会社と大塚製薬株式会社が運営しています。